甘えが強い人は、幼稚な人
「甘え」は
品格、成熟度など、
その人の人間性を判断する基準のひとつだと思う。
残念な発言や行動をする人は、
そもそも、性根が甘いと考える。
ここでいう「甘え」とは、
同格の人や、格上の人に、
敬意を持ってお願いしたり、
協力してもらうことではない。
また、日常のちょっとしたことではない。
同格、又は格下の人に対し、
自分の利益だけを優先したお願いをしたり、
言葉で発することはなくても、
相手が自分の望む行動をするよう、
巧みに仕向けたりする。
そういうことを指している。
甘え人間に成長するには、
2つのルートがあると思う。
①甘やかされて育った
②不条理な気持ちで育った
①は、
小さな頃から、周りにお膳立てされ、
間違いが起きても、
周りの容認や過干渉でくぐり抜けてきた人。
困ったことがあれば、
自分自身がその事案に立ち向かわなくても、
誰かが助けて解決してくれると思っているから、
何かあればすぐに他人へボールを投げる。
②は、
自分の不遇は自分以外の誰かのせいだから、
自分自身で
その事案に立ち向かう必要はないと思っている。
困ったことがあっても
自分のせいでは無く周りのが悪いのだから、
自分自身が
その苦境に入り込む必要はないと思っている。
そして、こんな私は可哀想。
こんな荒んだ世の中で生きる私はとても不憫だ!
と思っているから、
自分自身の問題であることを、認知しない。
自分の都合のいいように解釈する。
世の中の大人は、
この2種類の「甘え」があることを
知らない人が多い。
単純思考の人は、
①の甘えには気づいているが、
②には理解が及ばない。
だから、
厳しくしつけないと甘えた大人になるから、
ビシビシ鍛えよう!ということになる。
でもそれをやりすぎると、
パターン②の
不条理な気持ちを持った人に育ってしまう。
なぜなら、
もともと子育ては矛盾に満ちたものなのに、
その矛盾を
激しく強化させてしまうことになるからだ。
そして①と②は、
一見似ているようで、大きく異なる。
①は、周囲の人は振り回されて疲れはするが、
本人に悪意が無いので
「ま、いっか〜」で流すことができ、
それでとりあえず解決することが多い。
②の甘えは、
何かへの妬み、嫉み、恨み等、
マイナス思考から発信させるものだから、
とても悪意があるうえに、
マイナス思考の重ね塗りになるから、
ますます強化されることになる。
ただし、
パターン①にしろ、②にしろ、
成熟した大人からみれば、
どちらも面倒くさい人物であるには違いない。
夫と不倫した相手は、パターン②。
ダークサイドの甘えを増殖し続け、
「成熟した女」のメッキを張り付けて、
公衆の前に出てくる。
自分は周囲に甘えを押し付けているのに、
他人のちょっとした甘えを拒否し、
そんな人を「甘えるな」と罵倒する、
幼稚で悲しい人である。