私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

ゴロニャン甘えの罪人

甘えた人になるには、
2つのルートがあると思う。

①甘やかされて育った
②不条理な気持ちで育った

今回は①について掘り下げてみる。

この甘えは、
周囲の人達が先回りをしたり、
トラブルの処理を引き受けたりして、
本人に人生勉強をさせないことから助長される。

本人が問題に対峙する必要なく、
物事が円滑に進むので、
本人の問題に対する意識が薄弱になる。

本当はその人の問題なのに、
自分の問題だという認識が持てない。

だから、問題が起こると、
誰かに託したり、その場から逃げたりする。

逃げて放棄しても、
その人の周りの誰かが
問題を丸く治めてくれるから、
その人に被害が及ぶことは少ない。

だからその人は、
自分自身で問題に立ち向かう必要を感じなまま
大人へと成長する。

また、
悪意で甘えていることは少なく、
どちらかというと、
思慮が足りないことが多いので、
周りは人助けと思って手伝ってしまう。

そういう手伝ってしまう人は、
「困っている人を助けた」という
ちょっとした満足感を味わうことができるので、
ある程度の需要と供給の関係ができている。

そう考えると、
悪いこととは思えないように見える。
だけどそう思えるのも若い時だけ。

30代を過ぎた辺りから、
このタイプは鬱陶しがられるようになる。

職場では後輩のお世話を任されたり、
家庭では子を持ったりする時期にくる。
お世話をされる側からする側に、
立場が変わる時期だ。

大抵の人は、それを受け入れていくのだか、
ゴロニャン甘えの人は拒む。

自分が甘えたいばっかりで、
他人の世話をしたくないからしない。

周りからは放任主義
器の大きな人のように見えるが、
実は、人材育成を放棄しているだけだ。

だから、後輩がミスをしてもかばわない。
子供が他人に迷惑掛けても、
自分のせいじゃないという理論で、
心からの謝罪をしない。

本人は悪気が無いから、
咎めることも難しい。

後輩自身のミスだから仕方ない。
子供自身の問題だから、子供に任せよう。

そういう主張も確かに正しい。

だけど、そう言われた後輩や子供は、
「見放された…」
と寂しくなるに違いない。
犠牲者の誕生だ。

また、ゴロニャン甘え人の周りにいる人達も、
後処理に走らなくてはいけないから、
犠牲者となる。