私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

夫の不倫相手女はなぜ、医療分野を目指したのか?

私の夫は、
医療分野の関係者と不倫していた。

その女は、
うつ病になった私のことを、
「そうなる方がオカシイ」と言った。

医療に関わる専門職であるにも関わらず、
病人になった人を無下にした。

そんな女は学生時代、
医療分野の専門職を目指すことにした。

勉強ができる人だから選ぶことができる、
安定した高収入の職業だ。

だけどその選択は、
自分自身の強い意思でないはずだ。
あまりにもその職に対する想いが薄いからだ。

もしかしたら、
家族の誰かの希望だったのかもしれない。
これは意外によくある話だ。

親が善かれと思い、
子供に自分の希望を押し付けるというものだ。

高校卒業まで気付かない子供はとても多い。

次第に自我が強くなり、
自分の現在と希望の乖離に気付いたとき、
葛藤することになる。

自分が今取り組んでいることに、
どういう意味があるのかがわからなくなる。

自分から自然に湧き出るものじゃ無いから、
情熱的に対応する気持ちは出ない。

「すべき事」と、
「したい事」が、
あまりにもかけ離れていて、
折り合いをつけることが出来ない。

うまく操縦できない車は、
そのまま壁に激突する自損事故を起こし、
走行不可能となる。

そうでなければ、
暴走を続けて人や対向車や建物を傷つけながら、
自分の車もボコボコになり、
それでも延々と走り続けるパターンがある。

夫の不倫相手女は、後者だ。

本人は、とても頑張っているのだ。
なんとか走り続けるために、
自分で車体の修理をしているのだ。
他人を傷付けていることは気付かず。

そんな女から見ると、
早々と自爆した車は、
なんて運転が下手なんだと思うのだろう。

もっとうまくコントロールすれば、
ワタシみたいに長距離走れるのにと思うのだろう。

もしかしたら女は、
妻がうつ病になったのを、
すぐに自爆した車と重ねていたのかもしれない。

もっとうまく自分の心をコントロールすれば、
うつ病にならず、
ワタシみたいに健康に暮らせるのに!
と考えたのかもしれない。

それは私のパターンに当てはまらず、
的外れの見解なのだけど、
本人は大真面目だ。

だから
うつ病になる方がオカシイ」
と堂々と言えるのだ。

そう考えると、
夫の不倫相手女は、
少し不憫で可哀想なのかもしれない、
とも思えてきた。