うつ病が少し治ってきた

夫の不倫の動かぬ証拠を発見した時、
私はＰＴＳＤになった。

そしてそれから1ヶ月を待たずして、
うつ病を併発した。

うつ病になってから、
ＰＴＳＤの症状が出ているかどうかは、
よく分からなかった。

ＰＴＳＤとうつ病の発作は、
似ているところがあるから。

うつ病になって8ヶ月程度が過ぎた頃、
体にへばりついていた鉛が
無くなってきたような気がしてきた。

動作が早くなってきて、
てきぱき話ができるようになってきた。

しばらくのあいだ、
長い長い夢をみてフワフワしていたけど、
今は地上にしっかり足を踏みしめているかも？
という確かな手応えがわかるようになってきた。

だんだん夢から覚めてきた感覚だ。

うつ病が少し治ったようだ。

そしたら今度は、
ＰＴＳＤの症状が露出してきた。

もともとＰＴＳＤがベースにあり、
ＰＴＳＤがきっかけで始まったうつ病だった。

残念ながら、
そっちはまだ現役だということだ。

うつ病真っ最中の頃は、
希死念慮に捕らわれ、
自分より大事だと思っていた子供のことでさえ、
眼中に無かった。

そんな、
自分の事しか考えられない自分が、
とても悲しくて苦しかった。

もう二度と、
前のような活力のある
健康的な自分に戻れないような気がして、
とても不安だった。

しかし以前の自分の感覚が甦ってきて、
どうも私は、
うつ病が少し治ってきているらしいと、
感じることができるようになった。