私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

不倫夫は、不倫相手女から怨まれても仕方がない

10年近く不倫をしていた夫は、
不倫相手女から怨みを買うことになった。

不倫の証拠を見た私は、
直ぐに夫と不倫相手女を別れさせた。

そのままフェードアウトしていたのなら、
そんなことはなかったのかもしれない。

だけど私は、
そのまま何も無かったように
終了させるのは許せなかった。

だから相手女に慰謝料を請求し、
その仲介役を夫に引き受けてもらった。

夫の女に対するスタンスとしては、
「ふたりで罪を償おう」
というものだ。

だけど相手女は、
そんな夫の寄り添いは焼け石に水だった。

あくまで、
私は悪くない。
奥さんに迷惑かけてない。
お金を差し出したくない。
…という自己中さ。

不倫相手女が、
頑なな姿勢をなかなか崩さないので、
夫の懸命な説得は数ヵ月に渡り続いた。

初めは余裕のあった相手女も、
「妻に慰謝料払え」と、
かつての男に言われ続けたら、
さすがに自分が窮地に立たされているのが
解ってきたようだ。

そしてとうとう相手女は夫に対して、
憎しみを抱くまでに発展した。

私としては、
慰謝料取り立ての仲介者が嫌われてしまっては、
話が頓挫するかもしれないから困る。

だけど、
女が私の夫に憎しみを抱く程、
夫は妻の味方だということを
しっかり認識させることができた、
ともいえる。

ふたりは10年近くに渡り、
ダラダラと不倫をしてきたのだが、
もうその関係に戻ることはない、
という事をハッキリさせることができた。

「愛」と「憎」は対義語である。

だから相手女は、
自分を裏切ったと思った私の夫に対し、
怨めしく思うようになったようだ。

夫にとって、
この不倫はパチンコと同等のあそびだった。

だけど相手女は、
私の夫に憎しみを持つくらい入れ込んでいた、
ということだ。