私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

不倫相手女は、自分が慰謝料を払うのはおかしいと言う

夫の不倫相手女は、
妻である私から慰謝料請求されて、
夫を怨めしく思うようになった。

もともと相手女はこの事態について、
自分の都合の良いように進むと考えていた。

不倫がバレた後のゴタゴタは、
男がきれいに治めるもんだ、と。

相手女の実母は、
「普通は、妻が不倫慰謝料を要求するのを、
男が止めるものだ」と言ったという。

そして実弟は、
「不倫慰謝料は男が全額払うべきで、
女側に出させるのはおかしい」
と言ったという。

やはり、
自ら不倫に飛び込むような輩の家族は、
そういう歪んだモラルでしかない、
ということなのか。

私が逆の立場なら、
恥ずかしいことをして、
他人に迷惑を掛けたのだから、
直ぐさま謝罪をして支払いの手続きを、と考える。
それ以外は無い。

不倫相手女は、
「私の家族はそう言ってるんだけど?」
と私の夫に詰め寄った。

不倫相手女は、
私の夫が相手女を庇う行動を期待していた。

だけど実は、
庇ってもらえないことを薄々感じていたはずだ。

私の夫に愛されている、
という実感を持ったことがなかったからだ。

なぜなら私の夫と関係を続けられたのは、
心理操作で繋ぎ止めていたからに過ぎないと、
解っていたからだ。

相手女が本当に、
私の夫がひとりで被るべきだと考えていたのなら、
私の家族の意見はこうだと引用を持ち出す前に、
自分の意思として、
強く発言しているはずだ。

とても気が強く喧嘩腰になりやすい女だから、
そんな発言は朝飯前だ。

…しかし実際は、
「私の家族の考えはこうだけど、
それを聞いて貴方は心が動かないの?」
やんわりとしたとがめ方だったのだ。

不倫相手女の母弟は、
家族の一員を守るために必死だった。

愛し合った男女の在り方を、
少しでも認めてあげたいと思ったのだろう。

だけど相手女はそんな家族に、
本当の事を伝えてはいない。

「私が男を脅迫して、
心理操作で繋ぎとめていました」

女の家族はその事実を聞いても、
男が全額払うべきだという主張をするのだろうか。