私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

正しい恨みの晴らし方、について

夫の不倫相手女とメールで、
慰謝料についての攻防戦が続いていた。

相手女は次第に怒りを表すようになり、
どこかで覚えのあるフレーズや考え方を
披露するようになった。

「正しい恨みの晴らし方」
著/中野信子、澤田匡人
という本がある。

相手女は、どうもこれを読んだとみえる。

「貴女の夫はとても憎い。
だけど、恨んで立ち止まっていても
仕方がないことに気付いた。
私は賢いので、気持ちを切り替えることにした」
みたいなことを言うのだ。

このゴタゴタ事件が起き、
私も何か解決する糸口が欲しいと読んだ。
客観的な意見を得ることができ、
感謝をしている本のひとつだ。

不倫相手女は同じ本を読み、
彼女なりの思考を巡らし、
彼女なりの結論を出したようだ。

読む人の感性で、
こんなにも違う効力があるのか。

相手女は
自己中な前提で他人を怨んだのにも関わらず、
挙げ句の果てに、
いつまでも過去のことを蒸し返すような人達に
いちいち構ってられません。
賢い人は前を見るものよ、
と言っているのだ。

もとはといえば、
相手女が不倫を計画して、
マインドコントロールを駆使し、
私の夫を嵌めたのではないか。

その不倫に怒った妻が
慰謝料を請求するのが気に食わず、
男が家庭に戻った後、
自分だけ悪者にされたと勝手に勘違いして
逆上する女。

女はそもそも、
「正しい恨み方」
をしていない。

「正しい恨み方」をしていない女が、
その前提を飛び越えて、
「正しい恨みの晴らし方」をしよう、
というのは何と図々しいことか。

誤りの土台の上で、
正しいことをしようとしても、
その先には誤りしかない。

土台がずれた家は、
床も、窓も、ドアも、天井もずれてしまう。
そういう事に相手女は考えが及ばないようだ。

夫の不倫相手女は、
折角良い本を読んだのに、
正しい理解を得ることができなかった。

同じ本を読んだ者同士、
少しだけ何か通じるものを感じたような気がした。

だけどそれ以上に、
不倫相手女の闇の深さを知ることとなった。