私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

比喩が伝わらなかった、夫の不倫相手女

かねてより夫の不倫相手女は、
社会に向けて、
とても常識的で良い発言を発信していた。

その律するような前向きな考え方は、
共感できる部分もあるし、
もっと私も向上しないと!
と勉強になる部分もあった。

だから夫とその女の不倫が
まだ続いていたことがわかった時、
私はその女に、
人間的な魅力で負けたのだと思った。

しかし私は夫を奪われてショックを受けたので、
代償として慰謝料を要求した。

分別のわかる、
大人の品性を持っている人だろうから、
自分の間違いを直ぐに認めて、
潔く支払いに応じると考えていた。

しかし不倫相手女は、
「こんなことになって気の毒だと思うけど、
お金が無いから払わない」
と断固として拒否を貫いていた。

だから私は言った。

「逃げるような発言ばかりしていると、
弱者を装っているように見えますよ」

今まで散々、
人生に迷っている人達に対して、
心持ち次第で打開できるから踏ん張るべきだ、
というようなレクチャーをしていた人だから、
通じると思った。

そしたら相手女は怒ったのだ。

「私のことを弱者と言った!!許せない!!!」

相手女は社会に向けて、
いつも偉そうなことばかり言っていた。

できないと白旗あげる前に、
少しでも努力して何とかしようと思わないのか!
相手を叱咤することもよくあった。

そんな女は、
私のその一言で怒り狂った。
私が言う比喩が理解できなかった。

難しい話を
解りやすく伝える仕事をしているはずの女は、
比喩を正しく捉えることができず、
無用な怒りを爆発させた。

私は単に、
あの女が他人に教えているようなことを、
どうして自分ができないのか不思議だったから、
あのように言ったに過ぎない。

いつも貴女が嫌っている人みたいに見えますよ、
というニュアンスを伝えたかった。

そうしたら、
違う論点で怒り始めた。

私が雇った弁護士にも、
それについてずっと愚痴っていたらしく、
最後まで女の勘違いは解消されないままだった。

女が社会に発信している崇高な教えは、
どうやら女自身から染み出るものではなかった。

おぞましい黒々としたものに、
どこかから借りてきたメッキをかけた、
薄っぺらい安物だったようだ。

理解力がないのか、
テンパっていて頭が回らないのか…

とにかく
比喩が通じない人との話し合いは困難ばかりで、
交わる気配は感じられない。

何よりも、
人に教える立場の人間が、
悪いことをして逃げようとしている、
という事に腹が立つ。

そうやってお金を得ているのに、
慰謝料を払うお金が無いというのは、
全く矛盾している。

不倫相手女が下品で幼稚である事、
社会へ発信された女の姿は偽物である事…

私の気持ちは、
とても悔しく悲しいばかりだ。