私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

夫はなぜ不倫を始めたのか

沢山の謎のひとつ。
考えるのは苦しいけど、
真実を導きださないといけない。

1回目の過ちは、
外で仕事をし、夜は外食するなり、
自由にできる人ならば、
あってもおかしくないかもしれない。
酔っぱらっての事故を含めて。

夫も、そこで終わればよかったのに。

多くの既婚者は、その時点で
「あれ?間違えちゃった!」
と踏みとどまると思う。

相手には
「昨日はごめんなさい」
ということで、終わりにするもんだと思う。

または、すぐに気づかず、
しばらく男女の関係が続いたとしても、
「やっぱり、こういうのはおかしいかな?」
と違和感を感じ、
立ち止まる時がくるものだと思う。

ただ、
私が考える「普通の人は…」というのは、
一般的な人達のことであって、
私の夫は当てはまらなかった。

私の夫は、
自分の心の違和感を無視して、
社内不倫を続けることを選んだ。

彼にとっての最重要課題は、
社内不倫を禁止している自分の会社に
バレてはいけない、ということ。

会社でそこそこやれてる彼は、
自分の会社での地位を守るために、
カッコいいままの自分を続けるために、
取り繕うことが大事だった。

夫にとって、
社内の立場を守ることは、
給料とアイデンティティーを守ることだった。

自分の価値は、
今の会社で成功することで決まる
と思い込んでいた。

悲しいことに彼は、
「会社での成功は
人生を豊かにするパーツのひとつでしかない」
ということなんて気付かない。
なぜなら、
人生について深く考えたことがないから。

本来はパーツのひとつでしかないことを
最重要であると誤った彼は、
本当に大事にしないといけないことを
なおざりにしてしまった。

結局、相手女から
「私の意に背いたら、社内不倫のことばらすよ」
という脅迫に応じたのだ。