私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

夫は自己愛性パーソナリティー障害と愛着障害を併発している

私の夫はおそらく、
自己愛性パーソナリティー障害だ。
そして同時に、
愛着障害でもあり、
アドラーでいう共同体感覚が欠けているという
おまけも付いた人物だ。

正確に言うと、
愛着障害が生じたから、
そこから自己愛性パーソナリティー障害と、
共同体感覚の欠損が導きだされた、
と言った方がいいかもしれない。

愛着障害は主に、
母と子の愛着に関するコミュニケーションが
うまくいかなかったことに由来する。

私の夫の場合、
安全基地であるはずの
母親との関係が不安定だったから、
自信を持つことができなかったと思われる。

信用できる安全基地を持てないから芯は弱い。
フニャフニャ曲がったり、
折れてしまうんじゃないかと
ヒヤヒヤすることになる。

そんな弱々しい自分を守ると同時に、
弱い人だとバレないようにする為、
強い人のフリをしなければならないと考える。

そこから、
他人からの賛美を沢山欲しがり、
自分より仕事ができない人を見下し、
他人を自分に従わせようとし、
自分は才能ある素晴らしい人物であると
わざわざアピールする、
ということになる。

私は、自分の夫が、
そんなにこじらせた人間だとは思っていなかった。

少し変わってるな?
とは思ったけど、
そこまでの闇を持っているとは気づかなかった。

自分の事を良く言ったり、
他人の事をけなしたりしていたけど、
愛嬌のある言い回しで、
面白おかしく表現していたので、
それが彼の本心だとは判らず、
むしろ魅力的に思えた。

私自身は、
パーソナリティーの片寄りも、
愛着障害も無く、
心身共に健康な人だった。

だから、
夫の少々行き過ぎな部分は
私が受け止めてから消化して、
軽いタッチで返す余裕があったのだ。

しかしその構図は、
母と子、
そのものだといえる。

私達は無意識のうちに、
母と子という関係になっていたようだ。

私の夫の勘違いは、
そこが出発点だったのかもしれない。

やっと信頼できる安全基地が見つかった。
これから思いっきり、
憧れの大人の遊びってものをやってみよう!

「真の大人とはどういうものなのか」
そういう教育が欠落している私の夫は、
享楽的な大人に憧れて、
私の願いを無視することになったのだ。