私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

男から妻とは別れないと断言されても、不倫を止めない女

私の夫は、
遊びの不倫をしていた。

女の方から戦略的に飛び込んで来て、
私の夫から離れなようとしなかった。

夫からの連絡が無くなると、
女は上から目線で怒った。

いちいちなだめるのが面倒になった夫は、
途絶えない程度に連絡をした。

「不倫が会社にバレたらヤバい」
というのが、
ふたりの最重要案件となった。

だから、
「この最重要案件を守る為、不倫を続ける」
という結論になった。

でも不倫相手女の本心は不倫を終わらせて、
私の夫と結婚したかった。

本当は、
陰の女、セカンドの女は嫌なのだ。

だから、恐る恐る聞くことがあった。
「私と結婚できないかな?」

それは、
ふたりの最重要案件に反する発言だ。

不倫相手女との付き合いは、
ただのギャンブル遊びでしかない夫は、
即答かつ明確に、
「ない、ない、ない!」

夫の不倫相手女にとって、
ふたりの最重要案件を破るべき時はただひとつ、
ふたりが結婚する時。

ここで女が
「貴方と結婚したい!」
とヒートアップしたり、
「妻に不倫をバラしたよ!」
と暴挙に出たりしたら、
夫に掛けたマインドコントロールが、
解かれてしまう。

するつもりが無い結婚を強要されたり、
妻にバラされたりしたら、
「ここまでこじれたら、
遊びの不倫はゲームオーバーだ!」
と不倫相手女を切るしか道はない。

なぜなら、
私の夫が一番おそれているのは、
妻である私に知られることなのだ。

女はそのことをよく理解していた。

だから、
自身の結婚を否定されたらすぐに態勢を戻し、
何事も無かったように振る舞った。

本当は、
私の夫と結婚したかった不倫相手女。

でも、
自分で掛けたマインドコントロールが邪魔をする。

長年の葛藤は、
どんなに苦しかっただろうか。

自分で自分を苦しめる生き方をする、
夫の不倫相手女。

それは、
「自分で自分を殺す」
と比喩される
「自殺」
という行為と
とても近いのではないかと考える。