私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

恨み相手にサポートしてもらうということ

私の夫は、10年近くの間、不倫をしていた。

私は夫に離婚の打診をしたが、
頑なに拒否されているうちに、
PTSDからうつ病を発症した。

ひとりで生活できない程精神を病んでしまい、
とりあえず夫と今まで通り、
家族として生活することになった。

その時私は、夫をとても憎んでいた。

信用していた分だけ、
不信用の度合いは大きかった。

しかも夫は、
10年近く付き合った不倫相手女を、
不明瞭なやりとりの、
たった1回の電話で関係を切った。

私に不誠実なのはもちろんのこと、
不倫相手女にも不誠実な男。

だけどその時は、
そんなゲス男に助けてもらわないと、
私が生きていけないくらい、
精神が病んでいた。

涙と動悸が止まらない。

恐怖と悲しさが襲ってくる。

夫に抱き締めてもらわないと、
それは治まらない。

夫は、私を闇に追いやった張本人だ。
だけど、その張本人が側にいないと、
崩れてしまいそうな私…

その矛盾を考えると、また苦しくなる。

心が弱いということは、決定的な困難だ。
立ち上がる力が無いということは、
このまま野垂れ死ぬしかないということだ。

夫に殺されかけて瀕死の私。
私を殺そうとしていた夫だけれども、
助けてほしいと私はすがっている。

以前のような強い心を取り戻し、
自分に確信と自信が感じられるまで、
夫にケアしてもらおう。

私の精神が安定してから、
夫とのこと、
家族のことを今後どうするか考えよう。

切羽詰まった状態の中だけど、
打算のエッセンスも忘れずに入れて、
夫にサポートしてもらうことにした。