私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

とりあえず、不倫相手女にだけ慰謝料を請求する

私の夫は、10年近く不倫をしていた。
夫を信用していた私は、とてもショックを受けた。

そこで私は、
不倫当事者に制裁を与える唯一の手段である、
慰謝料請求をすることを考えた。

本来なら、
不倫したふたりに対して請求するべきだ、
ということは知っている。

そして世間では、
「不倫相手女よりも、夫の方が罪が重い」
という流れから、
「不倫した夫を置いといて、
不倫相手女にだけ請求するのはおかしい」
という意見があることも知っている。

しかし私としては、
先ず不倫相手女から慰謝料をとる、
ということにした。

なぜなら世間でよく言われている、
「夫の方が罪が重い」
というのに同意しているからだ。

相手女がどんな手を使って
私の夫を誘ったとしても、
夫が乗らなければ不倫関係とはならない。

だけど夫は、その話に乗った。
妻子のことを顧みることなく家族を裏切った。

反面、私達家族と不倫相手女は、
義務や約束など、信頼関係を結んだことが無い。
故に、裏切り行為はそもそもない。

「裏切り」という観点からみれば、
罪が重いのは夫だ。

だから慰謝料は、
夫の方へ数倍高い金額を要求すべきだと考えた。

そういうふたりを一緒の案件として、
まとめて考えるわけにはいかないのだ。

一般的な不倫の慰謝料金額なんて、
たかが知れている。

夫に対しては、
そんなはした金では納得できない。

しかも夫は、私達から逃げることができない。

だから夫のことは一旦置いておくことにした。

とりあえず先に女の方を片付けて、
夫の方はあとからゆっくりシメよう、
と考えたのだ。

不倫相手女が行方をくらましてしまう前に、
不貞行為を咎め内容証明を郵送して、
釘を刺すことにした。