優越感の亡者
他人から、
褒めてもらいたい、
スゴいと思われたい、
羨ましがられたい、
あなたみたいになりたいと思われたい。
…
人間は基本的にそういう欲求があるが、
人並外れて欲しがる人がいる。
私の夫の不倫相手女がそうだ。
「自分はまだまだ、もっとやれる!」
という、自分自身との戦いなら健康的だ。
だけど不倫相手女の戦いの相手は、
いつも他人。
他人と比較して、
自分はどうなのかを確認するのだ。
子供の頃からの癖だろう。
学校の成績が良かったという自信が、
自分なりの基準を作ったのだろう。
だけどその考え方だと、
行き詰まってしまう。
学校とは違って社会では、
自分よりできる人なんて沢山いる。
その中でトップを獲るのは難しい。
そもそも広い世の中では、
何をもってトップといえるのか、
定義自体もよく分からない。
それなのに、
もっと上に、
もっと上にと、
自分の能力や特性を無視した考え方は、
傲慢でしかない。
夫の不倫相手女は、
本当は、
自分は何者であって何をすべきかを、
きちんと見極めたいと思っているはずだ。
だけど悲しいことに、
腐りかけたプライドが邪魔をしている。
そういう生き方しかできないのであれば、
仕方ない。
女は、
優越感を求める亡者として、
暗闇をさまようしかない。
但しひとつ肝に命じて欲しい。
さまようときに、
他人を道連れにしないことを。