私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

本心と現状が乖離している人

ある理由で、
その人の本心や願望と、
今置かれている現状が、
ひどく離れてしまっている人がいる。

そういう人は、
本当は幸福でないのに幸福だと思い込んだり、
本当は不幸でないのに不幸を感じてしまう。

意識と無意識が一致していない。
というか、
無意識を無視している。

意識だけに注目して無意識の存在を知らないから、
そもそもふたつを一致させる、
というレベルにも達していない。

結局、
その人の理想と現実の乖離となる。

そういう人は、
生き方に困難を感じたり、
より良い方法が思いつかなかったりして、
不必要に辛い人生を送ることになる。

私の夫と、
その不倫相手女がまさにそうだ。

私の夫は、
自分の家庭に愛情を抱きながら不倫をした。

不倫相手女は、
健全な恋愛に憧れながら不倫をした。

その時の気分に任せて不倫をしても、
何の解決にもならないどころか、
面倒な事をどんどん増やし、
不幸に突き進むだけだ。

だけどふたりはそこに気付かなかった。

むしろ不倫は、
自分の人生を彩るものだと思い込んでいた。

真正面から本心と向き合わないから、
自分に何が必要で何が要らないのか、
自分自身のことなのにわからない。

自分の本心が
「私はこうでありたい…」
と呟くのであれば、
きちんとその小さな声に耳を傾けて、
本心の希望を叶える為の行動を
しなければならない。

そしてその本心の声は、
理想化していないかどうか、
きちんと見極めなければならない。

あまりに理想化し過ぎた本心もまた、
現実との乖離を生む。

ギャップが大きければ大きいほど、
バランスがうまく取れないから、
倒れてしまう。

夫と不倫相手女は、
現実世界を生きていなかった。

現実の世の中では、
本心と現実が乖離しないように、
折り合いをつける方法を探さなければならない。