私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

自分で「根なし草」だと言う独身不倫女

私の夫の不倫相手女は、
不倫真っ最中の時、夫にメールでこう訴えた。

「貴方はいいわね、帰る家庭があって。
私は根なし草のようなもの…」

これは、
私の夫を皮肉ったものだろう。

貴方が結婚してくれないから、
ワタシはひとりぼっちのまま。

と言いたいのだろう。

…がしかし、
そもそも自分で既婚者である私の夫を引っ掛け、
脅迫で縛り付けて不倫を長期化させたのは、
その女の強い意思があっての事だ。

私の夫は、
その女からの結婚の打診に対し、
しっかり断っていたはずだ。

それでもしつこく離れようとしなかったのは、
その女の方なのだ。

少しでも距離ができたと感じたら、
烈火の如く怒った女。

だから私の夫は、
何とか怒らせないように女の機嫌を取っていた。

あの時の未熟な私の夫には、
「今の家庭を捨て、不倫相手女と結婚する」
もしくは、
「不倫相手女と付かず離れずの現状を保つ」
の2つの選択肢しかなかった。

だから、現状維持に努めたのだ。

……………
不倫相手女は、
自分で自分のことを根なし草と言っている。

これまでのその女の経緯から、
自ら進んで根なし草になっている、
ということに本人は気付いていないのか。

夫婦の間に割り込んだり、
成人した子がいる初老の男に近寄ったり、
フワフワした生き方だった。

有意な積み重ねは無かった。

その女の根っこは、
他人からちぎられたわけでも、
育成の邪魔をされたわけでもない。

にも関わらず、
その現状を、
まるで他人に責任転嫁するような発言をした。

自分の哀れな姿が可哀想だと
嘆いているばかりなのだ。

その女は根っこを育てる努力をせず、
私の夫に
「根っこが無いワタシを繋ぎ止めて!」
とまさに他力本願だ。

だけどそんなことを
私の夫に求めても無駄。

なぜなら、
他人の支えになるような根っこを、
私の夫自身が持っていないから。

夫が強く見えたのは、
丈夫な根を張った妻が、
夫の足りない分を支え繋ぎ止めていたから。

その女が頼りたいと思った男は、
妻にフォローされて、
カッコいい雰囲気を醸し出すことができていた…
ただそれだけなのだ。

だから、
不倫相手女の望むように、
私の夫が家庭を捨てて女と一緒になったとしても、
あんなショボい根っこでは、
傲慢でワガママな人を支えることはできない。

二人揃って、
枯れてしまうのがオチだ。

不倫相手女は、
頼る相手を間違っている。

どうしても他人に頼りたいのなら、
正々堂々と申し出をして、
全部承知してくれる人を見つけろ。

素人が掛けた心理操作に引っ掛かるような、
貧弱な自己しかない私の夫には無理な相談だ。

だけど本当は、
その女はそんなことは解っていたはずだ。
すぐに引っ掛かると思ったから、
心理操作のターゲットにしたのだ。

解っているけどどうしようもない。
そんな捌け口として私の夫に辛く当たる。

そんな所からも、
不倫相手女のさもしい心を察することができる。