私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

独身不倫女は、フリーライダーだということ

夫の不倫相手女は、
ズルい人が許せない人間だ。

その女は、
学生時代から勉学に励み、
親からの理不尽な圧力に耐えていた。

幼さや可愛らしさを武器にする女性を嫌い、
実力が正しく評価される場所を選んだ。

だから私はふたりの不倫を知った時、
私はその女に、
人間的な魅力で負けたのだと思った。

そんなに強く素晴らしい人だから、
私の夫はその女を人として尊敬し、
愛する相手に選んだのだと思った。

家で子供の世話に明け暮れる、
ちょっとズボラで頭の悪い嫁に嫌気が差し、
果敢に難しいビジネスに挑む、
頭の良いキラキラした女性に魅力を感じ、
心を奪われたのだと思った。

だけど実際は違った。

その女が勉学に励んだのは、
周りの期待に流されたからに過ぎないし、
可愛い人を嫌ったのは、
自分がその分野で勝負できないことが
分かっていたからだ。

目指しているものが高いだけで、
地位や名誉どころか、
人徳を得ることもできない。

他人の成功は正当じゃないと否定するが、
単にひがんでいるだけの人だった。

挙げ句の果てに既婚者に近寄り、
自分から離れていかないように洗脳した。

その女は、
その女が嫌っているはずのズルい人間だったのだ。

正々堂々と、
自分の魅力で他人の夫を奪うのでなく、
恐怖と洗脳で、
他人の夫を支配しようとしたのだ。

まさにその女は「フリーライダー」だ。

夫が外で思う存分自由に動けるよう、
私が彼を支えるというコストを払っているのに、
その上にタダ乗りした不倫女。

家庭の負担を免除され、
心身の健康をフォローされ、
ある意味、妻に生かされていた男に、
全体重をかけて乗っかった不倫女。

男がカッコよく見えてたのは、
妻がお世話をしていたからなのに、
自分が男の良さを引き出したと、
勘違いしていた不倫女。

去ろうとする男に、
脅迫して「ズルい男だ」と罵り、
更に鎖を締めた不倫女。

結局その負担の全ては、
妻である私に
ズッシリのし掛かっていたのだ。

だけどその不倫女は、
そういう相関図を思い描くことができない。

その女は、
「アイツはズルい」と、
不当に得をしようとする人を咎めるけど、
自分自身が
そんなものとは比較にならないレベルの
立派なフリーライダーだということが、
気付けないのだ。

だから私の弁護士に、
「奥さんには迷惑掛けてない!」と、
本気で訴えることができるのだ。

「恥を知れ!!」
と啖呵を切りたいところだけど、
そう言ったところで理解する心が無いから、
その女の芯には何も伝わらない。

伝わるのは、
男の妻がどうも怒っているよ、怖いね、
ということだけだろう。

私は、
その女が他人には厳しく、
自分には甘いことについて、
とても嫌悪感を持った。

例えば、
お互いに助け合いましょうよ、
もちつもたれずですよ~
というポリシーならば、
それはそれでアリだと思う。

だけどその女は違う。
自分だけが特別枠の、
性格の悪いフリーライダーでしかないのだ。

そして私の夫は、
他人が自分にタダ乗りし、
その大きなコストを自分の妻が払っている、
というところまで想像できなかった。

フリーライダーのイネーブラー」
ということだ。