私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

男女の仲は、ゴネたもん勝ちなのか?

夫は、不倫している10年近くの間、
自分の家族を放っぽらかしにしていた。

自分が介入しなくても、
家族運営は上手く行っていると感じたから、
自分は外で自由にしていいと思っていた。

妻である私から、
悲痛なヘルプの声が無いから、
自分は何もしなくていいと思っていた。

実際、妻である私は、
夫に助けて欲しい時は声を上げていたけど、
夫にはそこまで切羽詰まったように
伝わらなかった。

なぜなら、
不倫相手女の方が、
随分大きく、ヒステリックで、
耳障りが悪い金切り声だったからだ。

私の夫は、
話す人や内容が、自分にとって重要かどうか、
ではなく、
話す人のしつこさを重要視したのだ。

簡単に言えば、
「ゴネたもん勝ち」
ということだ。

私はゴネないから負けて、
不倫相手女はゴネたから勝った、
ということなのだ。

私は家族に関する沢山の大切な問題について、
夫に頼る必要無く、
自分だけで処理できていたので、
多くの時間を使って夫に相談する必要が無かった。

逆に不倫相手女は、
他人の文句や悪口等、
ただの憂さ晴らしやストレス解消の為に、
私の夫へ、話をする時間を割けと詰め寄った。

電話が無いと怒り、
デートの間隔が空くと
「どうせ私なんてどうでもいいんでしょ?」
と言ってキレた。

私は、
夫は正しいものを認める人だと思っていたけど、
実際は違っていたということだ。

私は、
私ができることは
自分で完結できるように頑張って、
夫もそれを認めてくれていると思っていたけど、
違っていた。

夫は不倫相手女のことを、
疎ましくて嫌な奴と思いつつも、
ゴネるからそちらに注力した。

ずっとうるさいのは嫌だから、
口を塞ぐ為にいつも注目して、
気を遣って優しく接していた。

私もゴネるべきだったのか?
何度も考える。

「私には出来ないから代わりにやって!」と、
家族の問題を押し付けるべきだったのか?

私は、ゴネる人に負けたのだ。

ゴネる人に負けたから、
夫を奪われそうになり、
精神の病気になってしまったのだ。

いや、違った。

ゴネる人に負けたのは、
私の夫だ。

夫が正しく判断できていれば、
こんな面倒にはならなかったのに…
という話だった。

私は、
ゴネて、ゴネ得を狙うような考え方は、
好きではない。
私のポリシーに反する。

私はうつ病になって、
とても気弱な人になってしまったようだ。
時々間違えそうになることがある。

…私は、
夫の「甘い考え方」を絶対に許さない。

これからも
夫がゴネたもん勝ちに屈するのであれば、
「夫自身」も許せない。