私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

世間と折り合えない、不倫相手女

夫の不倫相手女は、
世間と折り合うことが難しい人だ。

その女は、
見るからに変人、という訳ではない。

一見、
普通の賢そうなアラフォー女性だ。
失礼ながら、
似た容姿の女性は世間に沢山いる。

だから周りの人はその女に対し、
特に警戒すること無く、
コミュニケーションを取ろうとする。

少しだけの付き合いなら、ボロは出ない。
とても常識的で落ち着いた雰囲気すらする。

だけど、
何かトラブルがあった時…
得するか、損するか、
勝つか、負けるか…

自分が窮地に立たされた!と思った時、
その女の本性が出てくる。

社会は色々な事が、
複雑に絡み合って形成されている。

だから、
単純に損得は分からないし、
勝敗の判断も難しい。

そもそも仕事仲間との関わりの中で、
損得や勝敗を意識する、
という考え方自体に、
幼稚さがにじみ出ている。

端から見れば、
「それにこだわる必要ある?」
という所に引っ掛かっていく。

その女にとって世間とは、
不当に自分を糾弾するものでしかない。

自分の身を守るため、
賢い脳ミソを駆使して、
相手が悪いと責め立てる。

それを、
「弁が立つ」と勘違いしている。

セミナーや講演会で得た、
心理学や、占いや、スピリチュアルの知識から、
自分の都合に合わせた理論だけを持ち出し、
それをブンブン振り回す。

その不倫相手女は、
勝敗のメガネしか持っていないから、
折り合いをつける、
という解決方法に気付かない。

賢い落ち着いたアラフォー女性だ、
と思って警戒心無く近づいた人は、
豹変したその女の荒くれ具合を見て、
こりゃだめだとうなだれる。

そうやって、
ビジネスの取引もダメにしてしまい、
自分の居場所も失ってきた。

仕事仲間と上手く折り合いがつけられない、
ということは、
世間と折り合いをつけることができない、
ともいえる。

私が弁護士を通じて慰謝料を要求した時も、
なかなか折り合いがつけられなかった。

慰謝料を払うべきだと、
女自身も頭では解っているけど、
それが受け入れられないのだ。

だから私は、
その女が折り合いをつけやすいように、
こちらの情報を少し操作してみた。

「貴女は愛されていたので勝者です。
妻は貴女の存在に完敗しました」

決して嘘ではないが、
少し誇張して伝えてもらった。

「妻は怒り狂い、心の病になりました。
このままでは、何をしでかすかわからない、
危険人物になるかもしれません。
もうこの辺で手を打つのが、賢いと思います」

すると、
やっと折り合うことに前向きになった。

でもこの折り合いは本物ではない。
その女が歩み寄ろうとしなかったから、
こちらから距離を詰めただけでしかない。

その女は実際、
遠くでふんぞり返ったまま。

相手があっての折り合いは、
5対5が基本だと思うが、
その女の数字は2くらいだ。

だけどその女自身は、
充分歩み寄ってあげた、
と思っている。

結局その女は、
「世間と折り合いをつけるスキル」を
身に付けることができなかった。

また、
「人間的成長をするチャンス」を
逃してしまった。