私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

夫の不倫相手女が、犠牲を払って得たものは何か

夫の不倫相手女は、
30代半ばからの女盛り約10年間を、
私の夫との不倫で費やした。

その女に結婚願望が無いなら、
そういう選択をするのもわかる。

憧れの男性と付き合えるのなら不倫でもいい!
という割り切った考えならわかる。

だけど結婚願望が大アリのその女。

私の夫に、
結婚できないか?と
尋ねたことが数回ある。

控えめに尋ねたのは、
その男は妻と離婚しそうにないな、
怒らせないようにしよう、
と思っていたからだ。

別の機会にはこう尋ねたという。

「もし、今の奥さんと別れたとしても、
ワタシとは結婚しないよね…?」

夫は、
「妻とは離婚しない」
とだけ答え、
不倫相手女と結婚云々の質問はスルーし、
その女もそれ以上の詰問は避けた。

その女は、
私の夫に遊ばれているだけの、
セカンドにも満たない、
ランク外の女かもしれない、
という認識はあったようだ。

だけど、
定期的にデートのお誘いがあるから、
「私達は付き合っている」
という自負は明確に持っていた。

何度も、
「こんな付き合いは、
止めたほうがいいではないか?」
という仄かな疑問を感じながらも、
きっぱり、
カッコいい人気者を手放す決意ができず、
離れていかないように、
その男をコントロールした。

しかし、
妻である私に見つかり、
2人の仲は引き剥がされ、
その男から見捨てられ、
弁護士から加害者として認定され、
妻に慰謝料を取られ、
ひとりぼっちになった。

そして今、
その女は、
心の奥底に燻ったままの、
妬みや怨みを持て余している。

事実を素直に解釈できないその女は、
自分の言動について反省できない。

今、
自分がこんなに辛い気持ちになるのは、
アイツらのせいだ!
と考えるから、
自分を被害者だと思い込んでいる。

自分からその男に声を掛け、
2人で飲みに行く約束を取り付け、
男女の仲になりたいの、
というアピールをした過去なんて、
すっかり忘れている。

そして、
男に捨てられ、
大金を巻き上げられ、
その男の妻から弱者と言われたと誤解し、
怨念をジュクジュク育て続けている。

口が達者で、
勉強ができて、
他人を見下したいマウント不倫女は、
先が見通せない私の夫と、
同じ類いの頭の悪さだ。

正しく恨むことができないから、
正しく恨みを晴らすこともできない。

こういう人間が、
成仏できずに
怨霊になってしまうのかもしれない。

結局その不倫女が、
数々の犠牲を払って得たものは、
他人への不信感や、
世の中の不条理を、
より強く感じることだったようだ。

そこまで考察を深めると、
その女が不憫で可哀想に思えてくるけど、
自業自得なので仕方ない。