私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

男にとって、遊びの不倫だと理解していた不倫相手女

私の夫は10年近くの間、
同年代の女と不倫をしていた。

だけど夫は、
それが世間でいう「不倫」であることを
知らなかった。

私の夫にとってその女との不貞関係は、
安い風俗というものでしかなかった。

相手女のことを、
道具としてしか見ていなかった。

もともとモラハラ気質の男だから、
雑な扱いは通常運転なのだ。

相手女は、
自分に気を許しているから雑な感じなんだ、
と思う反面、
愛を感じないという焦りや怒りもあった。

電話はマメにしてくれるし、
泊まりのデートも
定期的に計画してくれるという事実から、
少しは愛があるはずだと信じたかった。

一方その男は、
キャバクラでワイワイ騒いで遊んで、
アフターも積極的に楽しんでいた。

でもその男、
所詮はお客の
ただのサラリーマンオッサン。

キャバ嬢はちゃんとわきまえ、
それ以上の関わりをやんわりと断った。

若い可愛い子に振られてしまったその男は、
不倫相手女にメールで伝えた。
「他の女に行こうと思ったけど、
やっぱりオマエが一番!」

不倫相手女は、
キャバ嬢と天秤にかけれられたのだ。

そしてそのメールに対して、
不倫相手女からの返信は無かった。

「その男の妻」との天秤で、
負けてしまうのとは意味が違う。

妻と同じ土俵には上がれず、
その代わりに上がっていたのは、
キャバ嬢だということだ。

しかも相手のキャバ嬢は、
ハナっから戦闘意欲が無いのだ。
そんな男いらない、ポイ、
なんで私がそんな男の為に戦うのか、
全然意味わかんない!ってことだ。

そしてそのキャバ嬢は、
自分から土俵をさっさと降りたので、
残った不倫相手女が不戦勝で勝った。

そんな恋愛、
その女にとって、
何の意味があるのか。

不倫を既婚者に仕掛け、
脅迫して別れられないように縛り、
自分に心がない男から、
傷つく言動を沢山受けながら、
それでも離れていかないように仕向けた。

しかもその不倫は、
その女が30代半ばから
10年近くも引きずられた。

結婚してくれないことを理解しながら、
女盛りを費やした。

挙げ句の果てに、
キャバ嬢と天秤にかけられ、
キャバ嬢と同じように扱われた。

だからその女は、
その男から愛されていない、
ということをだいたい理解していた。

妻の弁護士に、
「その男は私を愛していなかった。
奥さんが私達の仲に嫉妬したり、
ショックを受けたりするのはお門違い。
よってワタシは、
奥さんに高額な慰謝料を払う必要がない。」
と言いたかった様子のその女。

結局、
私の夫がその女に送ったメール
「オマエが一番」は、
ふたりの女を崖から突き落とした。

不倫相手女は、
自分の哀れなポジションを再確認した。
セカンドですらないかもしれない、
という悲しい気付きというオマケ付きで。

一方そのメールを目撃した妻は、
夫がよその女のことを、
「最愛の女」だと、
はっきり宣言しているのだと思って、
PTSD」になり、
うつ病」も併発することになったのだ。