私は一度死んだことがある

夫の不倫をきっかけに、いろいろな事をいろいろな角度から考える

身勝手を受け入れてもらえるのが愛だと勘違いしている不倫女

私の夫と不倫をしていたその女は、
メールやLINEで、
その男をまるで子分のように扱っていた。

実年齢は、
男の方が3歳上なのに。

男の弱みを握ったその女は、
男に対して、
さりげなくマウントを取っていた。

私は、
夫の不倫を知った時、
相手の女がとても尽くすのだと思った。
子育てに大忙しで、
夫にまで目を掛けられなかったから、
あれこれ世話を焼いてくれる女のところに
逃げたのだと思った。

だけど事実はその真逆で、
相手女は、
夫の前でふんぞり返っていた。

時々、
あまりにも何もしてくれないのに
嫌気が差したその男が咎めたら、
「ワタシは自分のことばかりでダメだね」
とかもっともらしいことは言うけど、
そう言うだけで終わった。

普通に考えると、
男を引き留めるには、
美味しいご飯を作ったり、
身の回りのことに目配りしたり、
あらゆるお世話をしてあげるのが
得策のような気がする。

しかしその不倫相手女は、
上に挙げたようなことは、
一切しなかった。

その女は、
自分を曲げてまで
その男に気に入られようとは思わなかった。

むしろ、
その男に負荷を掛け、
それでも応えてくれるか、
いかにその男は自分を犠牲にして、
ワタシの為に動いてくれるのか、
ということを試していた。

だからわざとに、
食事の用意や、
その男のお世話を放棄した。

ワタシは何もしない。
アナタがワタシと居たいというなら、
アナタが自分で用意して。
いや、むしろ、
ワタシの面倒をアナタがみるべきでしょ。

ということなのだ。

そういえば昔、
私もそういう気持ちだったことがある。

自分が愛されているかどうか、
不安だから、
わざとに傲慢な態度を取った。
そんな状況を心配した当時のカレの友人から、
「あんまり意地悪しないで」
と忠告された。

もっと若い時は、
親にそういう態度だったこともあった。
ワガママをどこまで聞いてくれるのか、
試したくなることがあった。

…でもそれは、
二十歳そこそこの頃の話だ。

ここで言っている私の夫の不倫相手女は、
もう立派な四十路。
だいぶ歳は取っているけど、
残念ながら中身は未熟なままなようだ。

本当はその男にすがりたいくせに、
女王のように振る舞う。

弱い中身をさとられたくなくて、
強いフリをする。

他人に指摘される前に、
他人のあら探しをして咎める。

負ける前に、
攻撃を仕掛ける。

結局、
自分からマウントを取りに行き、
全て勝負事として処理しようとする。

こんなしょうもない女の脅迫に怯え、
言いなりになっていたのは、私の夫だ。

本当に、幼稚な人達だ。